お便りや電話対応、保護者との会話等、日々の保育で一生懸命取り組まれていることと思います。
一般企業から転職した私の主観ですが、保育園は企業と比べると、圧倒的にビジネスマナーに対する教育・研修が手薄になっている印象が強くあります。
先輩を見て真似て習得すればいいと考える人もいると思いますが、職場によってはお手本となるべき先輩も間違いのまま何十年も経験を重ね、間違っていることにも気がついていないという悲しい事実もありました。
秘書検定準1級の私がよく耳にする誤りと正しい敬語をご紹介します。
よくある失敗例
おたよりやお知らせの誤字脱字
忙しい合間をぬって一生懸命書いてくれているのは重々承知です。
しかし保育士だって立派な社会人なので、おたより類をビジネス文書として見た時に誤字脱字があると保護者が読む気を無くしたり、本当に残念な気持ちになります。
読み手の印象としては、
・注意力に欠けるミス
・幼稚に見える
・上司のチェックが疎かになっている
・読む気が無くなる
・信用、信頼が薄くなる など
辛口に感じるかもしれませんが、仕事として発信している以上、丁寧な作業が求められます。
それがビジネス文書です。
電話対応の誤った敬語
よくありがちな敬語の間違いは、丁寧に話しているつもりだけど実は相手にとって失礼になっているパターンです。
・身内に対して敬称をつけること(先生、さん、様など)
誤:「園長先生は席を外しています」
正:「園長は席を外しています」
・忙しい相手に話しかけたいとき
誤:「今大丈夫ですか?」
正:「今お時間よろしいでしょうか」
・保護者の携帯電話にかけた時
誤:「◯◯さんですか?」
正:「◯◯さんの携帯電話でお間違いないでしょうか」
・保護者の職場に電話をかけた時
誤:「◯◯ちゃんのお母様さん◯◯さんに変わっていただけますか?」
正:「◯◯さんお願いします。」
もっと学びたい人にオススメの書籍
業種関係なく文章の基礎を教えてくれる一冊です。
分かりやすくて無駄がない、初心者にピッタリです。本当に心からおすすめ。
伝えたいことを誤解なく伝えるために
明るく元気な保育士さん、それだけでも素敵に見えますがノリと笑顔だけでは乗り切れない場面も多いものです。
保護者からの相談にのったり、保護者会を開いて保育への理解を求めるとき、正しい日本語でこそ保育士の真意が保護者様に伝わります。
「てにをはが合わない」と表現することがありますが、助詞や接続詞を間違えると意味が真逆になってしまうことがあります。
細かい、どうでもいいのでは、と思うかもしれませんが、保護者は色んな考えの人がいます。理解も人それぞれ。保育士の話に「ん?」とつっかかる人も少数ながらいます。
少しでも誤解のないよう、日頃から正しい日本語を使うことがより充実した保育に繋がります。
疑問に思ったらそのままにせず、すぐに調べましょう。
コメント